ベスト・オブ・ブロードウェイ???ブロードウェイ・ミュージカルの歴史はいかにして築かれたか、その歩みを知るのに絶好の1枚。古いミュージカルでも、オリジナル・キャスト・レコーディングからの歴史的音源で編集されており、当時の熱気がひしひしと伝わってきて感動的である。その音はほとんどアコースティックなオーケストラと見事な発声の歌によっており、オペラやオペレッタと何ら変わらないほどの音楽的密度だ。特にアルバム前半、アーヴィン・バーリン、ジョージ・ガーシュウィン、ジェローム・カーン、コール・ポーター、ロジャーズ&ハマースタイン2世、フレデリック・ロウ、レナード・バーンスタインといった作曲家たちの名曲が当時の名優たちの情熱的な歌で、次々と繰り出されるのは、聴いていて実に楽しい。このアルバムによって、私たちは「ほぼ100年にわたる、最も強い影響力を有するアメリカ音楽の歴史を辿る旅」に出ることになる。 ?「正直に言うと、このようなミュージカルの名ナンバーのオムニバスの企画は数多くある。しかし、この“ベスト・オブ・ブロードウェイ”の選曲はベストの中のベスト。つまり、1曲を除いてブロードウェイの歴史に残る名曲中の名曲しかあえて収めていないのが特徴だ」と演出家の宮本亜門は解説で述べている。このアルバムはブロードウェイの歴史へのドキュメンタリー「BROADWAY〜The American Musical」のチャンネル13での放映を記念して発売されたもの。「1曲を除いて」とは、アルバム最後の《ウィケッド=魔女たち》からの1曲のことで、番組の最後にそのメイキングシーンが放映されたことに関連して収録されていることによる。また、プロデューサーのマイケル・カンターによる全28ページの解説対訳は読み応えがあり、ブロードウェイの歴史についての知識を高めてくれる。(林田直樹)
キャッツ 【ユニバーサル・ミュージックDVDコレクション】舞台はボルチモア。トレイシーは歌とダンスが大好きな女子高生。彼女は、いちばんホットなTV番組「コーニー・コリンズ・ショー」を親友ペニーと見るのが毎日の楽しみ。その番組がキャスト募集をしていることを知った彼女は、応募することにするが、ポッチャリ体型のトレイシーが合格するわけないと母エドナは反対する。そしてオーディションでは太ったボディをバカにされ、彼女は落選。が、幸運はいきなりやってきた! 高校のダンスパーティで歌って踊るトレイシーを見た番組のホストであるコーニーが、彼女をレギュラーに抜擢したのだ! 青春のきらめきを心踊る音楽にのせて魅了する青春ミュージカルの傑作! ポッチャリしたヒロインが歩むシンデレラストーリーは、ジョン・トラボルタ、ミシェル・ファイファー、クリストファー・ウォーケン、クィーン・ラティファなどの大人の演技派が安定した演技でがっちりと脇をしめ、主演デビューのニッキー・ブロンスキー、TVドラマ「ハイスクール・ミュージカル」のザック・エフロン、ティーンに大人気のアイドル、アマンダ・バインズなどの若手キャストは、のびのびとした歌とダンスと芝居を披露し、完成度が高く見応えのある作品に。カラフルな衣装、ポップな美術、心踊る音楽の数々も最高の輝きに満ちていて、思わずステップを踏みたくなるハッピーな映画だ。特にファットスーツ&メーク&カツラで娘思いの良妻賢母ママを愛らしく(!!)演じたジョン・トラボルタは必見! 監督は『ウェディング・プランナー』のアダム・シャンクマン。(斎藤香)
ハイスクール・ミュージカル2 プレミアム・エディション [DVD]今、何時だ?「ハイスクール・ミュージカル2」の時間だ。2007年8月17日に放映されて以来、最も人気のあるケーブル番組の定番となった、ディズニー・チャンネルの大ヒット作の続編だ。学校が終わり、トロイ(ザック・エフロン)とガブリエラ(ヴァネッサ・ハジェンズ)は、思い出に残るような夏を楽しみにしている。しかしトロイは大学に行くためのお金も作らなくてはならない。そんな時、自称イースト高校で一番人気の女の子シャーペイ(アシュレイ・ティスデイル)が、一番人気の男の子トロイに目をつけて、自分の両親が経営するカントリー・クラブで働かせてくれることになった。ガブリエラやほかのワイルドキャッツのメンバーも働けることになり、トロイにとって言うことなしに思えたが、クラブのマネージャー(マーク・テイラー)たちにひいきされたために、あらゆる人間関係がまずいことになっていく。 あのオリジナル・ムービーのみんなが戻ってきた。ザックの親友チャド(コービン・ブルー)も、シャーペイの弟ライアン(ルーカス・グラビール)も、ガブリエラの友だちテイラー(モニーク・コールマン)も。ヒットしたサウンドトラックの歌も、オリジナルと同じように流れて、ノリがいい。トロイとガブリエラのデュエット(「あなたは私の心の音楽」後半ではロック調のシャーペイバージョンになる)、スポーティなヒップホップのナンバー(「ダンスなんてごめんだ」ただし今回はバスケットボールのコートではなく野球のダイアモンドが舞台だ)、ガブリエラの嘆きの歌(「もう行くわ」)、クライマックスのステージ・デュエット(「エヴリデイ」)、そして大勢で歌う最後のナンバー(「みんなひとつ!」)などだ。しかし、この続編は単なる現状維持にとどまらない。その他の曲の中には華やかなオープニング曲(「ホワット・タイム・イズ・イット」)、シャーペイのプールサイドの曲(「ファービュラス」)、パーカッションの効いた合唱曲(「切り抜けるんだ」)、そしてザックのソロ(「自分を取り戻せ!」)などがある。ダンスはさらに派手になり、過酷なまでにダイナミックで、また壮観でもある。また、「さあショーを始めよう」というアングルはサブプロットに過ぎず、ロマンスが前面に押し出されてきている――つまり「ハイスクール・ミュージカル」は、その純粋さをやや失ったと言える。しかし、それでもすべての年齢層の若者にとって楽しめるテレビ番組であることには変わりない。観察眼の鋭いディズニー・チャンネルのファンは、「シークレット・アイドル」のマイリー・サイラスがエキストラで出演しているのを見逃さないだろう。(David Horiuchi, Amazon.com)
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